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モノクロのMads Willeのポートレート, © 2025 Louis Poulsen.

マッズ・ヴィレ(Mads Wille) – 象徴的なヘリテージ

世界の多くの地域で、彼は「PH」の名で知られています。画期的な3枚シェードシステムであるシステムPH(System PH)を通じ、永遠のデザインアイコンとなった人物です。しかし、マッズ・ヴィレにとって彼は、親しい「ポールひいおじいちゃん」にすぎません。

ルイスポールセンはマッズを訪ね、ファミリーの受け継いできたヘリテージと歴史、私たちがPHから受け継いだ価値観について語り合いました。

「曾祖父が著名な存在だったのだと気づいたのは、実はかなり後になってからでした。母も曾祖母も、彼を世界的に有名な人物として語ることはありませんでした。ただ『ポール』と呼んでいただけです。彼は私が生まれる少し前に亡くなったため、私が幼い頃、家族はまだその喪失を受け止めようとしていたのかもしれません。それでも彼の存在は、常に身近に感じられました。彼の絵画やランプは家の至るところにあり、彼は私たちの日常の風景の一部だったのです。 

そして年月を重ねるにつれ、とりわけ母から受け継いだランプに対する想いは、ますます深まってきました。母から受け継いだそのランプを見るたびに、私は自然と母のことを思い浮かべます。そして同時に、彼のことも思い出すのです。」

屋内に吊るされた2台の点灯したPH 5ペンダント, © 2025 Louis Poulsen.

PHファミリーは常に人々の視線から少し離れたところで控えめに暮らしており、マッズがひいおじいちゃんについて語り始めたのもごく最近のことです。

「何年もの間、私はひいおじいちゃんのことについてあまり多くを語りませんでした。

家族の中で自慢するような風習がなかったことも理由ですが、彼がデンマーク国民の多くにとってすでに深いゆかりのある、共通の文化遺産とも言える大きな存在だったからです。

ですから、その話をするのが本当にふさわしい場でのみ口にします。そうしないと、その日の夜の会話がすべてひいおじいちゃんのことだけで終わってしまいますから。

Poul HenningsenがPH 5ペンダントを調整する様子, © 2025 Louis Poulsen.
点灯した照明の下でペンダントデザインを披露するPoul Henningsen, © 2025 Louis Poulsen.
都市空間の光の反射と照明効果を探る歴史写真, © 2025 Louis Poulsen.
白い布帆と赤い浮遊要素による3daysofdesign PHインスタレーション, © 2025 Louis Poulsen.

すでに多彩な功績で知られるPHですが、マッツには、私たちにぜひ知ってほしいもうひとつの側面があります。

実験的な凧を屋外で揚げるPoul Henningsenの歴史写真, © 2025 Louis Poulsen.

「もっと多くの人に、彼の凧に対する情熱を知ってほしいと思います。そこには、彼自身の本質がよく表れているからです。
PHは凧づくりをこよなく愛し、その魅力を伝える素晴らしい本も出版しました。しかし、それ以上に重要なのは、彼が自由な遊びを大切にし、年齢に関係なく誰もが自由に発想を羽ばたかせるべきだと考えていたことです。凧づくりも、評論を書くことも、そして光を創造することも、その根底には同じ情熱がありました。

もし私たちが皆、同じ姿勢で物事に向き合うことができたなら、世界はもっと良い場所になると私は信じています。」

Mads Wille - An iconic heritage