「私にとって色は、とても強力なコミュニケーションの手段です。色にはさまざまな意味が重なり合っているところが好きです。ただ美しいだけではなく、その奥にもっと深い意味を見出せることがあります。
過去に使った色が、別の作品の中で再び現れることがあります。そのときはただ自然に選んでいるつもりでも、後になって作品を見返すと、その色が当時の自分の気持ちを語っているように感じられることがあります。それが素晴らしいところだと思います。色は、自分でも気づいていない内面の何かを映し出しているからです。
色にはたくさんの感情があります。そして、たくさんの物語があります。」
「作品がスタジオを離れると、その後のことをあまり意識しなくなります。だからこそ、新しい場所で思いがけず作品と再会する瞬間は、いつも特別な喜びがあります。ギャラリーに展示されているときや、誰かの暮らしの中に置かれているときなど、雑然とした自分のスタジオ以外の環境では、作品がまったく違った表情を見せてくれることも少なくありません。そこで他のデザインや空間と新たな関係性を築きながら、その中で時を超えて愛される存在になっていくのかもしれません。」