今から60年前の1958年、照明デザインのパイオニアであるポール・ヘニングセンは、PHアーティチョーク、PH 5、PHスノーボールという、照明デザイン史上に輝く3つの画期的デザインを発表しました。ルイスポールセンはヘニングセンの偉業をたたえ、PHアーティチョークを真鍮で、PH 5とPH 5ミニを銅シェードとホワイトシェードのコンビネーションで発売します。

 

 

照明としての考え抜かれた機能と彫刻のようなフォルムで、60年間にわたり空間を美しく照らしてきたPHアーティチョークとPH 5。PHスノーボールは1958年にデンマーク工芸博物館でPH5と一緒に展示され、直ちに既製品化にはなりませんでした1983年に脚光を浴びて以来現在まで製造が続いています。今日も、これら3つのデザインはルイスポールセン製品群のなかで特別な地位を占めています。

 

 

「1958年は世界の建築デザイン界、特にデイニッシュ・デザインにとっては特筆すべき年でした。その年は、デンマークの社会や風土に何か特別なものが流れていたのかもしれません。例えばアーネ・ヤコブセンは、コペンハーゲンの SASロイヤルホテルという彼の傑作建築で使うために、照明器具をはじめとする数々の名作デザインを生みだしましたし、ポール・ヘニングセンは、それまで誰も見たことがない3つのペンダントランプのコンセプトを発表し、世界に光を投げかけました。“光をかたちづくる”というヘニングセンの考え方は、ルイスポールセンはもちろん、何世代にもわたり多くの照明デザイナーに影響を与えてきました。ヘニングセンが生みだしたフォルムと光が、今もなお人の心をとらえ、世界中で輝き続けていることを、60周年という記念すべき年にあらためてお見せできることを光栄に思います。」ルイスポールセン社の製品デザイン・ディレクター、ラスムス・マークホルトは語ります。

 

 

今日のインテリアでは、温かみを持ったヒューマンな環境がいっそう重要になっています。真鍮(PHアーティチョーク)、あるいは銅(PH 5、PH 5ミニ)を使ったメタリック・ヴァージョンは、まさに時代が必要とする雰囲気と素材感、そしてタイムレスな優雅さを持っています。

 

 

 

新ヴァージョン:PHアーティチョーク、真鍮のヘアライン仕上げ

 

PHアーティチョークは、コペンハーゲンで今も人気あるモダン・スタイルのレストラン、ランジェリン・パヴィリオンのために、1958年に考案されました。それ以来、この照明は世界中のパブリック、プライベート両方のスペースで使われています。“光の彫刻”とも称されるそのデザインは、すべてにおいて斬新である一方、まるで自然からインスピレーションを得たかのようなユニークなフォルムが、現代のインテリアにもクラシックなインテリアにも、安定感のある美しさを添えます。

 

 

PHアーティチョークは1958年当初から金属製でしたが、今回、これまで特別注文でしか生産されなかったヘアライン仕上げの真鍮を使い、初めての量産が行われます。クラシックな名作が新鮮な仕上がりとなり、より幅広い様式のインテリアに合わせられるようになりました。エントランス、リビングやダイニング、ベッドルーム、プライベートなワークスペースなど、PHアーティチョークはさまざまな場所で、大胆でヒューマンな雰囲気を作ります。

 

 

「PHアーティチョークは、60年間にわたりさまざまな金属素材で生産されてきましたが、今回、大地の色のトーンを持つ艶消しの真鍮でこのオーガニックなフォルムを記念するのは、とても嬉しいことです。ヘアライン仕上げの真鍮素材には明るい温かみと心地よい触感があり、特にプライベート空間ではPHアーティチョークが持つ優しさが引きだせます。」マークホルトは述べます。

 

 

層を成す72枚の羽根の内側に光源を隠したPHアーティチョークは、光源にLEDを使用してもグレア(眩しさ)のない、目に優しい柔らかい光を放ちます。今回の真鍮ヴァージョンは、すべてのサイズ(Φ480、Φ600、Φ720、Φ840)で製造します。

 

 

PHアーティチョークの真鍮ヘアライン仕上げは、2018年10月に発売されます。

 

 

60周年記念年の2018年に販売されるこのヴァージョンには、ヘニングセンのサインと「PH Artichoke - 1958-2018 - Anniversary Edition」という文字が刻印されます。なお、2019年以降は記念刻印なしで販売されます。

 

 

 

新ヴァージョン:PH 5とPH 5ミニ、銅シェードとホワイトシェードのコンビネーション

 

発売から60年を経た今日も、PH 5はルイスポールセンのなかのベストセラーとして君臨しています。このペンダントの還暦を祝い、ルイスポールセンでは、銅シェードとホワイトシェードを組み合わせた、PH 5とPH 5ミニを発売します。(メイン・シェードと、器具内に組み込まれたミニ・シェードが銅製、ポリッシュ仕上げ、無塗装。メイン・シェード下側と、ミニ・シェードの上側はホワイト塗装。)

 

 

銅素材と白の組み合わせは、ヘニングセンのシェード・システムのデザインを強調し、鏡のように周囲を映しだす銅製シェードが新しいダイナミズムを添えます。既にさまざまなカラーが楽しめるPH 5にこの新しいヴァージョンが加わり、空間での選択の幅が広がりました。

 

 

今日のインテリアの動向であるナチュラルなトーンを持つ銅製PH 5とPH 5ミニからは、温かく人を迎え入れるような環境が生まれます。その表情は、何よりもまず人々と空間に温かみをもたらす光を生みだそうとした、ポール・ヘニングセンの思いと重なります。

 

 

銅とホワイトのシェードによるPH 5とPH 5ミニは、明かりを消すと、住空間に彫刻のようなエレガンスを届けます。そして点灯すると、柔らかいグレア・フリーの光が、銅素材でさらに輝きます。もちろん、一灯でも、そして複数で使用しても、コンパクトな美しさを保ちます。

 

 

銅とホワイトのシェードを組み合わせたPH 5とPH 5ミニは、2018年10月に発売されます。

 

 

 

ポール・ヘニングセンについて

 

マスター・オブ・ライト - ポール・ヘニングセンはデザイナー、建築家、作家、文化評論家として多岐にわたる分野で活躍し、デンマークの社会とデザイン界に多大な影響を与えた人物です。なかでも照明は彼が最も情熱を注いだ分野で、ルイスポールセン社の伝統の基礎を築きました。

 

 

1907年に初めて電灯を見たヘニングセンは、当時まだ新しかった電気を使った照明に取り組み、その改良に人生の大半を捧げました。ルイスポールセンとの生涯にわたるコラボレーションは1924年に始まりました。1926年には、グレアを抑えつつも明るさを高める画期的な3枚シェードのシステムを開発しました。目に優しく、仕事や生活の場がより快適で居心地よくなるような、明るく柔らかい光を拡散させる、“3枚シェードのPHランプ”の誕生です。さらにルイスポールセンとのコラボレーションからは、PH 5、PHアーティチョーク、PHスノーボールなどの傑作が世に送りだされました。

 

 

光、影、グレア、物体の色の再現など、光の基本事項の相互関係を追求した彼のパイオニア的な仕事、そして、闇と光の両方が重要であるという彼の主張は、ルイスポールセン社の照明フィロソフィーの基盤となっています。

 

 

ルイスポールセンについて

1874年に創業したデンマークの照明器具メーカー、ルイスポールセンは、デザインと光の両方を追求した製品を作り続けています。デザインのすべてのディテールが役割を持っており、すべてのデザインは光に始まり、光に終わります。ルイスポールセンは、住宅、建築、ランドスケープのための、屋内と屋外両方の照明ソリューションを世界中で提供しています。ポール・ヘニングセン、アーネ・ヤコブセン、ヴァーナー・パントン、オイヴィン・スロット、アルフレッド・ホーマン、内山章一、佐藤オオキ、ガムフラテーシといったデザイナーやアーキテクトとの密接なパートナーシップによって、ルイスポールセンは世界の照明のトップ・ブランドのひとつとしての地位を築き、コペンハーゲン、ストックホルム、マイアミ、オスロ、ロサンゼルス、東京、デュッセルドルフにショールームを置き、グローバルな事業を行っています。

 

 

Press release, August 2018